徒歩詣り(かちまいり)
博多は昔から那の津と呼ばれ、商業貿易の町として栄えてきました。
この博多の年中行事の1つ、新春の華を開くかち詣りが、正月9日の宵えびすの午後に行われます。
博多券番のきれいどころ(芸妓)総勢で島田のビンに稲穂のカンザシ、紋付正装、裾ひき姿でかち詣りの、のぼりを先頭に、博多那能津会の三味、笛、太鼓で十日えびすの唄をはやしながら東公園入口より行列、徒歩にて神社に参拝し、1年中の開運、商売繁昌の祈願をされます。
以前は宝恵駕(ほえかご)参拝で、赤ズキン、赤ハッピを着こんだ行事委員長を中心にきれいどころ12人がきらびやかな駕に乗り込み、海山の珍味を乗せた駕5丁を後に「ホイカゴホイ」祭りの福笹なつかしや、献上博多の帯しめて!と笛、太鼓に合せ威勢のよいかけ声を流して市内目抜き通りを練り歩き神社に参拝されたが、交通事情と駕のにない手不足の為、永年続いていた宝恵駕が昭和44年正月を以って中止となり、翌45年よりかち詣りとなり現在も行われて居ます。
十日恵比寿神社略記より 福岡市博多区東公園7−1
|